柔道整復師が本気で考える、オートバイと健康の深い関係
こんにちは。ほぐリッチです!
僕はバイクが大好きなのですが、バイクに乗ると
体も心も調子が良くなる と感じることがよくあります。
ライダーの方なら、この感覚にうなずいてくれる人も多いのではないでしょうか。
「なぜバイクに乗ると気分が良くなり、身体の調子まで整うのか?」
柔道整復師としての視点から、解剖学・生理学・心理学的に整理してみました。
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1. 運動器への効果
〜骨・関節・筋肉を自然に鍛える〜
オートバイは、停止状態では非常に不安定な乗り物です。
そのため、乗っている間、ライダーの身体は常に微調整を行い続けます。
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◆① 体幹が鍛えられる
上体を支えるため、腹筋・背筋など体幹筋が常に働きます。
姿勢保持の負荷は四輪車より高く、自然と体幹トレーニングに近い状態になります。
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◆② 内転筋(内もも)がしっかり使われる
オートバイの姿勢の基本は「ニーグリップ」。
ここで使われる 内転筋群 は、日常生活で衰えやすい筋肉の代表です。
内転筋が弱ると…
• 骨盤の不安定性
• 姿勢の崩れ
• 腰痛・膝痛のリスク増大
につながるため、バイクは内転筋を心地よく使う良い機会になります。
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◆③ 骨盤の可動性が高まる
コーナリング時の重心移動では、骨盤の傾きが自然と生じます。
デスクワークで固まりがちな骨盤が、バイクに乗ると
前傾・後傾・側屈・回旋 と多方向に動かされるため、柔軟性が保たれます。
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◆④ “効率的な身体操作”を学べる
バイクの引き起こしは、腕力だけで持ち上げるわけではありません。
• テコの原理
• 体幹の連動
• 下半身の踏ん張り
これらを自然と使い、 合理的な身体の使い方を身につける動作 になっています。
柔整の現場でも「筋力不足より、身体の使い方の問題」で痛めている方は多いですが、
バイクはこの“身体操作能力”を高める要素を随所に含んでいます。
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2. 五感と脳への効果
〜バイクは究極の感覚刺激装置〜
オートバイは車と違い、剥き出しで乗るため五感が圧倒的に刺激されます。
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◆① 前庭(平衡感覚)が鍛えられる
スピード・傾き・加速度を感じ取るのは、内耳の
前庭・三半規管 と視覚情報。
バイクは常に微妙なバランス調整を必要とするため、
平衡感覚のトレーニングにもなっています。
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◆② 嗅覚 → 感情と記憶に働きかける
ツーリング中に漂う牧草や土の匂い。
これらは嗅覚を通して脳の 大脳辺縁系 にダイレクトに作用します。
懐かしさ・安心感・心の開放感が生まれるのは、この仕組みです。
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◆③ 触覚・聴覚 → 自律神経を整える
• 心地よい排気音
• 風圧
• 振動
• 温度刺激
これらが皮膚・聴覚から脳に伝わり、
副交感神経を優位にしたり、自律神経のバランスを整える方向に働きます。
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◆④ 脳を使うから“飯がうまい”
高い集中力・認知処理が求められるため、脳はグルコースを多く消費します。
走ったあとのご飯が格別に美味しいのは、
身体感覚・幸福感・達成感が加わるからです。
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3. ホルモンとメンタルへの効果
〜ストレスが減り、幸福が増える〜
バイクに乗ることで分泌が促されると考えられるホルモンをまとめると…
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◆① アドレナリン
スピードやスリルで心拍が上がるのはこのホルモン。
集中力や身体能力が一時的に活性化します。
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◆② ドーパミン
「楽しい!」「最高!」
という瞬間にはドーパミンが分泌され、幸福感と快感が増します。
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◆③ セロトニン
ツーリングでストレスが抜けていくと、安定・安らぎのホルモンである
セロトニン が増えます。
セロトニンは痛みの抑制にも関わるため、
慢性痛の症状が軽減することもあります。
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◆④ エンドルフィン(ライダーズ・ハイ)
長距離を走った後の高揚感・没頭感はこのホルモンによるもの。
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◆⑤ オキシトシン
愛着を持ってバイクに触れたり磨いたりすると、
“絆ホルモン”とも呼ばれる オキシトシン が分泌され、幸福感が生まれます。
バイクを相棒のように感じるのは、この作用かもしれません。
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4. まとめ
バイクに乗ることは、
• 体幹・内転筋・骨盤の可動性アップ
• 平衡感覚や五感の活性化
• 自律神経の調整
• ストレス軽減・幸福感アップ
といった、多方面で身体と心に良い影響をもたらします。
つまり、
オートバイには、人を癒す力がある。
バイクは体にも心にも良い。
といえるのです。
どんな趣味でも、心から楽しめるものは人生を豊かにします。
これからも安全運転で、気持ちよく風を感じていきましょう。