骨盤の歪み

2025年12月10日 06:34

こんにちは。
ほぐリッチです!

「骨盤が歪んでますね」「左右の高さが違います」
こうした言葉、整体院やジムなどでよく聞きますよね。

では、実際のところ――
骨盤は本当に“歪む”のでしょうか?

結論からお話しすると、
骨盤の骨そのものがズレたり変形したりするわけではありません。
しかし、筋肉や姿勢のアンバランスによって、“歪んで見える状態”が起こることは確かにあります。

今日はこの「骨盤の歪み」の正体を、できるだけシンプルにお伝えします。



🔍 骨盤はズレない。でも歪んで見える理由がある

骨盤は仙腸関節を中心に、強靭な靭帯と筋群で固定されており、
関節が大きく動くことはありません。(動くのは数mm〜数度ほど)

そのため、
「骨盤がずれています!」という表現は医学的には正しくありません。

ただし、
筋肉の緊張や弱化、姿勢のクセが長く続くことで、
• 片側の腰が高く見える
• 腰が反って見える
• 骨盤が後ろに倒れて見える
• 身体がねじれて見える

といった“見た目の歪み”は実際に起こります。

これこそが、多くの人が感じる 骨盤の歪みの正体 です。



💡 骨盤を歪ませる主な筋肉たち

筋肉は骨に付着しているため、緊張が強まると骨盤を引っ張る力が働きます。

特に影響が大きい筋肉はこちら。
• 腸腰筋(短縮で反り腰に)
• ハムストリングス(過緊張で後傾に)
• 大殿筋・中殿筋(弱化で左右差が出る)
• 腰方形筋(片側緊張で高さが変わる)
• 腹斜筋ライン(ねじれに影響)

これらのバランスが崩れると、骨盤はやがて 前傾・後傾・左右差・ねじれ のいずれかに偏ります。



📉 骨盤の歪みで起こりやすい不調

骨盤は上半身と下半身の中心。
ここが乱れると、全身に影響します。
• 慢性的な腰痛
• 股関節の違和感
• 坐骨神経痛のような症状
• 肩こり
• 首のハリ
• O脚・X脚の見た目の変化
• 生理痛が重くなるケースも

施術の現場でも、骨盤のバランスが崩れている方は非常に多く見られます。



🧭 4つの代表的な“歪みパターン”

① 反り腰(前傾)

腸腰筋の強い緊張+背筋の過活動

② 猫背・骨盤後傾

ハムストリングスの硬さ+腹筋優位

③ 左右の高さの違い

中殿筋の弱化、片足立ちのクセ

④ 骨盤のねじれ

スポーツや日常動作の偏り



🛠 改善するには「ゆるめる ➜ 鍛える ➜ 姿勢改善」

骨盤の歪みは、筋肉のアンバランスが原因なので、
順番を間違えると改善しづらいのが特徴です。

1️⃣ まず「固まっている筋肉」をゆるめる
• 腸腰筋
• 中殿筋・小殿筋
• ハムストリング
• 腰方形筋
• 梨状筋
などをほぐすと動きが整いやすくなります。

2️⃣ 次に「弱っている筋肉」を使えるようにする
• 腹横筋
• 中殿筋
• 下部腹筋
• 大殿筋

3️⃣ 姿勢・生活動作を変える
• 片足立ちのクセをやめる
• 反り腰の立ち方を見直す
• 座り姿勢(後傾座り)を改善

施術だけでは戻りやすいため、
生活改善もセットで行うことが大切です。



✨ まとめ
• 骨盤の骨がズレることはない
• でも筋肉のアンバランスで“歪んで見える状態”は起こる
• 歪みの改善には
 ①ゆるめる → ②鍛える → ③姿勢を整える の流れが必要

骨盤は身体の中心。
整ってくると、痛みだけでなく疲れにくさやスタイルにも良い変化が出てきます。

歪みが気になる方は、ぜひ一度プロに相談してくださいね。



最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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