セラピストが知っておきたい!筋肉・骨の基礎解剖学

2025年11月09日 10:38

こんにちは。
ほぐリッチもみほぐしセラピストスクールの、いさ先生です。

今日は、セラピストとして絶対に知っておきたい「筋肉と骨の基本解剖学」について、
わかりやすくまとめていきます。



🦴骨(こつ)の役割と仕組み

私たちの体には、およそ206個の骨があります。
この骨たちは単に「体を支える棒」ではなく、私たちの命を守る生きた臓器なんです。

骨の5つの主な役割
1. 体を支える(支持)
 骨は体のフレームとなり、姿勢を保ちます。
2. 体を動かす(運動)
 筋肉が骨を引っ張り、関節を動かすことで体が動きます。
3. 内臓を守る(保護)
 頭蓋骨は脳を、肋骨は心臓や肺を守っています。
4. 血を作る(造血)
 骨の中の「骨髄(こつずい)」では、赤血球や白血球が作られます。
5. ミネラルを貯蔵する
 カルシウムやリンなど、生命維持に欠かせないミネラルを蓄えています。

つまり骨は、支える・動かす・守る・作る・蓄えるという5大任務を担っているんです。



💪筋肉(きんにく)の構成と働き

人間の体には、約600種類の筋肉が存在し、体重の約40%を占めています。
その中でも、セラピストが主に扱うのは「骨格筋(こっかくきん)」です。

筋肉の3つの種類
1. 骨格筋 – 骨に付着し、自分の意思で動かせる筋肉。
2. 平滑筋 – 胃や腸、血管の壁などにある自動で動く筋肉。
3. 心筋 – 心臓を動かす特別な筋肉。

この中の「骨格筋」は、姿勢・動作・コリ・痛みと深く関係しています。



🧩筋肉の構造を簡単に理解しよう

筋肉は「筋繊維(きんせんい)」という細い繊維の束でできています。
筋繊維の中では、「アクチン」と「ミオシン」というたんぱく質が滑るように動いて、筋肉が縮みます。

この仕組みを「滑走説(かっそうせつ)」といいます。
筋肉が収縮すると腱(けん)を通して骨を引っ張り、関節を動かすことができます。

つまり、骨と筋肉はチームで働く存在。
どちらか一方だけを理解しても、正しい施術はできません。



🧘‍♀️セラピストに必要な筋肉と骨の理解

もみほぐしの現場でよくあるのが、「筋肉だけを見てしまう」パターンです。

たとえば肩こり。
表面の僧帽筋(そうぼうきん)だけをほぐしても、根本的な改善にはなりません。
肩甲挙筋(けんこうきょきん)や菱形筋(りょうけいきん)など、
肩甲骨の深い層にある筋肉を理解してアプローチすることで、はじめて効果が出ます。

つまり、骨と筋肉の位置関係を理解してこそ、正確で安全な施術ができるのです。



🧠もみほぐしの生理学的効果

筋肉をゆるめると、血流が改善し、
酸素や栄養が体のすみずみに届きやすくなります。

同時に、副交感神経が優位になることで、
体がリラックスモードに切り替わり、
「気持ちいい」「眠くなる」と感じるのです。

つまり、もみほぐしは筋肉をゆるめるだけでなく、神経やホルモンにも良い影響を与える施術なんですね。



🌿まとめ:体の仕組みを知ることが“癒しの技術”を高める

骨は体を支えるフレーム。
筋肉は骨を動かすエンジン。

この2つの関係を理解し、構造を意識して施術できることが、
“結果を出せるセラピスト”への第一歩です。

「手技」だけでなく「知識」でお客様を癒す。
それが、ほぐリッチが伝えたい“真のセラピスト”の姿です。



🏫ほぐリッチもみほぐしセラピストスクールとは?

ほぐリッチは、解剖学・生理学に基づいた
“理論×実技”のもみほぐし技術を学べるスクールです。

初心者でも安心。現場経験豊富な講師が、
人の体の仕組みを丁寧に教え、施術力を磨きます。

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