強く押しても効かない人へ 硬結をほぐす方法

2025年10月26日 10:26

こんにちは。
もみほぐしセラピストスクール「ほぐリッチ」の奈良です。

今日は、施術中によく耳にする

「もっと強く押してほしい」
という声の裏にある“身体のメカニズム”と、
硬くなった筋肉=「硬結(こうけつ)」を本当にほぐす方法をお伝えします。



🔍 強く押してもほぐれない理由

実は、筋肉のコリや硬結は「力」でほぐすものではありません。
強く押しすぎると、体は防御反応を起こして筋肉をギュッと固めてしまうのです。

つまり──
「効いた気がする」けど、実際はさらに硬くなっていることもあります😣

筋肉を本当にゆるめるには、神経と血流のバランスを整える“質の良い刺激”が必要です。



💪 硬結をほぐすのに効果的な6つの手技

① 軽擦法(けいさつほう)

手のひらでやさしく摩擦して温める基本の手技。
血流とリンパの流れを促進し、副交感神経を優位にしてリラックス状態へ。

→ いきなり押さずに「温めてから」ほぐすのがポイント。



② 圧迫法(持続圧法)

母指や手根で、ゆっくり一定の圧を3〜10秒かける。
離すときに血流が一気に流れ、筋肉が自然とゆるみます。

→ 呼吸に合わせて「押して・止めて・離す」。



③ 揉捏法(じゅうねつほう)

筋肉をつかんで持ち上げ、ねじるように揉む。
血液とリンパの流れを改善し、筋線維間の癒着を剥がします。

→ 硬結の“中心”ではなく“周囲”から緩めていくのがコツ。



④ 横断摩擦法(クロスファイバー)

筋線維に対して直角方向に摩擦をかけ、硬くなった線維を再生促進。
トリガーポイント(コリの芯)にも効果的。

→ 強すぎると炎症を起こすので、温かく感じる程度が◎。



⑤ 筋膜リリース(持続伸張法)

皮膚を滑らせず、軽く引き伸ばして30〜90秒静止。
筋膜の滑走性が戻り、神経の興奮も落ち着きます。

→ 「押す」ではなく「待つ」ことで自然にゆるむ。



⑥ 仕上げ:振せん法・軽叩打法

軽くリズミカルに叩いて、血流を促進。
施術後の“だるさ”を防ぎ、全身がスッキリ。

→ ほぐした後に軽く使うのがおすすめ。



🌿 施術の流れ(プロセス)

1️⃣ 軽擦法で温める
2️⃣ 周囲の筋を揉捏・圧迫でゆるめる
3️⃣ 硬結部を持続圧・横断摩擦でリリース
4️⃣ 筋膜リリースで全体を整える
5️⃣ 振せん法で仕上げ・循環促進

この順序を守ることで、体の深部までしっかりと血が巡り、自然に筋肉がゆるみます。



💬 最後に

「強く押されないと効かない」と感じている人ほど、
実は体が防御モードになっていることが多いです。

本当にほぐれる施術とは、
“痛気持ちいい”よりも“安心して力が抜ける”こと。

リラックスした体は、自ら回復する力を取り戻します✨



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