私たちの体は、本来の正しい姿勢を保つことで、骨や筋肉、内臓がバランスよく働くようにできています。しかし、姿勢が悪くなるとそのバランスが崩れ、さまざまな不調を引き起こす原因になります。
姿勢が悪いことで起こる主な問題
筋肉や関節への負担が増える
猫背や前かがみの姿勢を続けると、首や肩、腰に余計な負担がかかり、肩こりや腰痛、首の痛みなどが起こりやすくなります。
血流や呼吸が悪くなる
姿勢が悪いと胸やお腹が圧迫され、肺が十分に広がらず呼吸が浅くなります。また、筋肉が緊張して血流も悪くなり、疲れやすくなります。
内臓の働きが弱まる
前かがみの姿勢が続くと、お腹が圧迫されて胃腸の働きが低下し、消化不良や便秘の原因になることもあります。
集中力や気分に影響する
悪い姿勢は脳への酸素供給にも影響し、集中力が落ちたり、気分が沈みがちになることもあります。逆に、背筋を伸ばすことで気分が前向きになるという研究もあります。
見た目の印象が悪くなる
猫背やだらしない姿勢は、実際の年齢より老けて見えたり、自信がないように見られたりすることがあります。
正しい姿勢を保つには
頭から背骨までが一直線になるよう意識する
座るときは骨盤を立て、足の裏を床につける
長時間同じ姿勢を避けて、こまめに体を動かす
デスクや椅子の高さを自分の体に合ったものに調整する
悪い姿勢は「クセ」になりやすいですが、日頃から少しずつ意識して正すことで、体の不調を防ぎ、健康的な生活につながります。